こんにちは。てむたむです。
今回は、大学に進学して、医学部の授業がきつすぎたのがストレスでうつ病になった経験をお話しします。
一個人の、体験談ですが、参考になればと思い、綴り出しました。
休学した後は、無事に卒業をして、国家試験にも受かり、就職することが出来ました。
- 医学部は周りが頭が良すぎてつらい
- 大学に進学したのに、鬱々としている
- やりたい事だったはずなのに、楽しくない
- 大学に進学したら、体調が悪くなってきた
- 理由もなく泣けてくることがある
- 自分の能力が低くて情けなくなる
目次
医学部でうつ病になって休学する人は少なくなかった
私は、医学部に進み作業療法学を学ぶ大学生活の中で、うつ病になりました。
- 同じ学年にもう一人、うつ病で休学した友人が1人いました。
- 復学後に入った2つ下の学年にも離人症で休学をした友人が1人いました。
1学年20人だった中、自分を含め休学した人は3人いたのでメンタル疾患になる人は少なくないんだなと感じました。
もし体調が悪いなぁと感じている方がいたら、休学しても人生はなんとかなるということをお伝えしたくて書き始めました。
私は、せっかく進学できた大学でレールから外れるのが怖くて、無理をしてうつ病がかなり悪化しました。
2年間休学した後、4年間かけて卒業をして、精神科作業療法士になりました。
医学部の授業を受けているということだけでも、かなり頑張っていますよ。医学部には、超人みたいな人も結構混ざっていますしね。
人と比べて自分の頑張りが足りないと思わず、自分のペースで人生を歩んでいっていいと私は考えます。
医学生は大学受験を終えた段階で受験のストレスで燃え尽きている
私は、某国公立大学の医学部の作業療法学科に入学しました。
受験勉強は高校2年生の夏から本格的に始め、休日は1日13時間程を勉強に費やしていました。
平日も、部活動にも取り組みつつ、朝・夜共に勉強に没頭する日々でした。
医学部に合格したのが分かった時には、嬉しいというよりも、
と思っていました。
高校3年生の時は、勉強のし過ぎで、便秘になって、死ぬほどお腹が痛い思いをしたのは、今となっては懐かしい二度と味わいたくないくらいの苦痛でした(苦笑)
座って勉強していたので、運動不足もあったかもしれませんが、医学部受験というプレッシャーとストレスからの便秘だったかもしれませんね。
医学部は授業で覚える量が多くてストレスフル
大学に入学すると、想像していた華やかな大学生活とはかけ離れていました。
他の学部よりも、履修しないといけない授業の数がかなり多かったからです。
他の学部の友達が、午前中で授業が終わる日がある中、私は、毎日、朝から夕方まで授業が詰まっていました。
受験勉強で燃え尽きていたのに、過酷な大学生活が始まりました。
専門の授業は1年目から始まる
専門の授業は1年生の頃から始まりました。
解剖学の授業で、骨や筋肉、脳などなど、身体の部位についてひたすら覚える授業が一番きつかったです。
テスト前には、ストレスで吐きそうになりながら徹夜して、なんとか単位をもぎ取りました。
教科書を1回見たら、教科書ごと覚えられるって言う同級生もいて、超能力を持っているような人もこの世にはいるんだなぁと驚いたのが思い出です。
例えば、人間の身体には206個の骨があります。
その骨の名前だけでなく、1つの骨に様々な部位(ざらざらしている所、とがっている所、出っ張っている所等)も覚えていきます。
骨の名前や形だけでも206個あるのに、さらに、部位まで覚えます。
加えて、どの筋肉がどういうふうに身体の中を走行していて、骨のどの部位にどのようにくっついているのかまで覚えなければなりません。
もうここまででも、思い出したくないですが、骨・筋肉に加えて、神経についても細かい暗記と理解が必要です。
筋肉と骨の位置関係を把握したら、どの筋肉でどのような動作が出るのかも暗記しなければなりません。
この暗記していく過程を1年生の前期で全部終わらせます。
解剖学の授業やテスト
解剖学の授業やテストは、ペーパーテストだけでなく、実技テストもありました。
- 解剖されて保管されている腕の筋肉を見て、できるだけ多くの筋肉を言っていく
- 骨を、正しい方向・位置に並べる
- 骨の部位の名称を、すべて時間内に答える
といったテストでした。
解剖された、人の腕や足が並ぶ中、テストが行われるので、
- ショックで気持ち悪くなる人
- 保存液の匂いでくらくらしている人
- テスト勉強疲れで、疲労困憊な人
で、言葉では言い表せない空気感が漂っていました。
医学部は他の学部より授業が多く、夏休みが少ない
私の進学した医学部の作業療法学科は、他の学部より授業が多かったです。
夏休みにも、解剖学実習や病院見学実習というものがありました。
友達が、早々に夏休みに入っているのを横目で見ながら、テストも多く、実習で夏休みが削られ、
と、前期のテストの頃に疲れ切っていました。
解剖実習、病院実習でのストレス
前期のテストで疲れて切っていましたが、まだまだここからストレスフルな大学生活は続きました。
解剖実習のストレス
夏休みに入ってから、夏休み中に解剖実習の見学がありました。
1学年上の先輩たちが、解剖実習をしているのを見に行きました。
メスをもって、…っとこれ以上話すと生々しいのでやめておきますが、献体をしてくださった方のお身体を、くまなく解剖させていただいて、勉強させていただくものでした。
解剖実習が後期から始まるので、その心構え的な感じで、解剖実習の見学が夏休みにありました。
後期の解剖学実習では、毎週末に朝8時半から夜の18時まで、半年かけて解剖させていただいて、それをレポートにして提出して、暗記して…
という半年間になります。
もちろん、ほかの専門科目も増えましたし、一般教養の授業もありましたよ。
病院実習でのストレス
1年生の時には、病院見学実習が一週間ありました。
午前・午後と病院や施設を見学させてもらい、そのレポートを夜に手書きで2施設分書いて翌日に提出するという一週間を過ごしました。
カルテを書く練習ということで、
- 修正ペンは使ってはいけない
- シャーペンは使ってはいけない
というルール―の元、早朝からの病院見学実習とレポートに忙殺されていました。
ストレスでうつになったら休学しよう
私の経験をずらっとお話ししましたが、
と思っていた当時は、
と思っていました。
私の経験を読んで、十分すぎるくらいがんばっていると思いませんか?
受験勉強も大学での専門科目の授業も、自分が思っているよりも精神的にも肉体的にも負担が大きくストレスになっているのかもしれません。
調子が悪いなと思ったら、とりあえず受診をしましょう
新しい大学での生活は、もちろん楽しいこともありますが、
- 環境の変化
- 専門科目の忙しさ
- 解剖学実習での精神的ショック
など、とにかくストレスフルです。
少しでも、
- 身体の調子が悪い(お腹を壊し続ける・めまい等)
- 記憶力が落ちている
- 判断力が落ちている(自分で決められない等)
- 自分を責めてしまう気持ちが強くなっている
- 集中力が落ちている(本が読めない等)
- 興味関心が薄れている
という症状があったら、自分のせいではないので、一度メンタルクリニックを受診してみて欲しいと、うつ病で2年休学した私からお伝えしたいです。
受診をしてみて、うつでなければ安心ですし、うつだったら休息や薬が必要になるかもしれませんね。
うつ病は放置してよくなるものではありません
大学生の頃は、自分が思い描く理想の自分と、その時の実際の自分のギャップに苦しみました。
理想の自分に近づきたくて、「うつ病」と診断されても、私は中々休学をすることが出来ませんでした。
レールから外れるのも、休学をする自分も嫌だったからです。
でも、「うつ病」やメンタル疾患は、気持ちの問題ではどうにもなりません。
頭がおかしいわけでも、心が弱いわけでも、甘えているわけでもありません。
ストレスによる、脳機能やホルモンバランスが崩れているのです。
だからこそ、治療やお薬で調整していく必要があります。
気持ちで乗り越えられる、気合で乗り越えられるものではないです。
うつ病の怖い所は、死んでしまうところ
うつ病の怖い所は、最終的には死んでしまう所です。
身体や心の不調に加えて、
- 自分を責める気持ち
- 生きているのがつらい
- 周りと比べて焦る
という症状もあります。
悪化すると「希死念慮」という気持ちも出てきます。
だからこそ、一度、受診の予約をしてみてください。
予約するのも、メンタルクリニックは初診の時には1人あたり30分程度は時間を割くので、予約日が、1か月後、2か月後なんてザラです。
今、限界という状態であれば、待ち時間はあるかもしれませんが、予約外・飛び込みで受診するのが一番手っ取り早いです。
受診の予約ができたら、調子が悪い中、ここまで読んだ自分をほめてあげてください。
そして、検索して、今生きている自分を自分で大切にしてあげてください。
自分の人生を決めるのは、自分なのです。
自分を一番大切にできるのは自分なのです。
今は、とてもつらいかもしれませんが、少しでも力をかしてくれる場所が、メンタルクリニックです。
なかなか人に言えない、相談できない方が多いとは思いますが、私の経験でよければお話しできるので、下の方にあるコメント欄で気軽に聞いてくださいね。
元気になれば、また、楽しく過ごせますよ。
では、また。このブログで会いましょう。