こんにちは。てむたむ(@temtam8)です。
マイホームを注文住宅で建てることを決めました。
半年ほどかけて、ハウスメーカーや工務店をまわり、見学をしたり、話を聞いたり、資料を頂いて検討してきました。
完成したばかりの家を見学させていただいた時、あるお家の見学中に夫の体調が悪くなるという事がありました。
家の中の空気で
- 頭が痛くなる
- 気持ちが悪くなる
といった症状が出ました。
シックハウス症候群です。
1度この経験をしてから、シックハウス症候群にならない家を建ててもらおうと夫婦ともに決意しました。
2人ともアレルギー体質なので、アレルギー対策に関しても考えるようになりました。
アレルギーをお持ちの方や、小さいお子さんが入る方も、シックハウス症候群やアレルギー対策は気になる所ですよね。
せっかく家を手に入れても、家にいると体調が悪くなるのでは悲しいです。
絶対にシックハウス症候群にならないという答えはありません。
今回は、シックハウス症候群にならない注文住宅を建てるために、どんなことに気をつけたらいいのかというコツについてご紹介します。
シックハウス症候群
(1)シックハウス症候群とは
近年、住宅の高気密化などが進むに従って、建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響が指摘され、「シックハウス症候群」と呼ばれています。その症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまです。
(2)シックハウス症候群の原因
住宅の高気密化・高断熱化などが進み、化学物質による空気汚染が起こりやすくなっているほか、湿度が高いと細菌、カビ、ダニが繁殖しやすくなります。それだけではなく、一般的な石油ストーブやガスストーブからも一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物などの汚染物質が放出されます。たばこの煙にも有害な化学物質が含まれています。シックハウス症候群は、それらが原因で起こる症状です。
人に与える影響は個人差が大きく、同じ部屋にいるのに、まったく影響を受けない人もいれば、敏感に反応してしまう人もいます。
(3)主な防止対策
・カビ・ダニ対策
対策としては、住宅環境、日常生活でカビ・ダニ発生の原因と思われる点を改善し、換気や掃除等により、効果的なカビ・ダニ対策を講じる必要があります。
・化学物質対策
リフォームなどの前に、工務店や設計者と十分な話し合いを行い、自分の希望をしっかり伝えて材料選びを行うことが大切です。
厚生労働省公式ホームページより引用
目次
シックハウス症候群にならない家を建てるコツ
シックハウス症候群にならない家を手に入れるには、建てたばかりの家を体感してください。
検討しているハウスメーカーや工務店が建てたばかりの家を体感することで、使われている素材に対して自分の体調が悪くならないかが分かります。
シックハウス症候群の原因となる化学物質の発生要因は沢山あります。
- 合板
- 壁紙用接着剤
- 塗料
- 防虫剤
- 防蟻剤
- 家具
- カーテン
どれが、どのように反応するかは、何百・何千という物質を調べないとわかりません。
建ててから何年か経つと、化学物質は徐々に揮発して薄れていきます。
私たちは建ててすぐの家に住みます。
家を建てたのに、何年かはアパート暮らしをするなんてしたくないですよね。
建てたばかりの家を体感するのが大切です。
シックハウス症候群にならないために気を付けて見ておきたいこと
シックハウス症候群にならないためには、何に注意してハウスメーカー・工務店の見学をすればいいのでしょうか。
なんて、尋ねても欲しい答えは返ってきません。
答えがないというのが答えです。
ではどうしたらいいのかを順にお話ししていきます。
換気システムが機能している家づくり
シックハウス症候群にならないためには、換気システムが機能している家づくりが大切です。
最近は、高気密・高断熱の家が増えてきました。
昔の家は、隙間だらけで、自然と家の中の空気と外の空気が入れ替わっていました。
今建てる家は、快適に過ごせるように、家の中の空気が昔よりも入れ替わりにくいです。
そのため、化学物質が揮発して、家の中に充満してシックハウス症候群になるという問題が出てきました。
それに対する対策として、国は24時間換気システムの義務化を導入しました。
家の中の空気を入れ替えるシステムを義務化したのは、シックハウス症候群を防ぐためです。
24時間換気システムがきちんと機能している家づくりをしてくれるハウスメーカー・工務店に依頼をすることが大切です。
24時間換気システムの落とし穴
24時間換気システムは3種類あります。
- 第一種換気(吸気・排気共に機械でコントロールする)
- 第二種換気(吸気を機械でコントロールする)
- 第三種換気(排気を機械でコントロールする)
24時間換気システムには落とし穴があります。
家のC値という値が高いと、ショートサーキット現象という問題が起きて、換気システムが十分に機能しません。
ショートサーキット現象とは
家全体の空気の入れ替えができず、一部分の空気しか入れ替わっていない現象のことを指します。
C値は家にどのくらい隙間があるかという値です。
C値が高い=隙間がたくさんある
ということです。
隙間だらけだと、計算上は換気をコントロール出来ていたとしても、実際に入れ替わっている空気は一部分だけという結果になってしまいます。
経年劣化で家に隙間ができてくることも考慮に入れなければなりません。
これが24時間換気システムの落とし穴です。
一概にC値が高くて、換気システムがいいからいいとは言い切れないです。
F☆☆☆☆とは
あるハウスメーカーでは「F☆☆☆☆を満たしている建材」かそれ以上の質の良い建材を使用していることをウリにしているという説明を受けました。
F☆☆☆☆とは何のことでしょうか。
F☆☆☆☆とは、ホルムアルデヒドを発散する建材の制限を表すものです。
- F☆☆☆☆
- F☆☆☆
- F☆☆
- F☆
の順でより良いものとされています。
F☆☆☆☆は、大臣認定最高等級とされていて、制限を受けない建材です。
F☆☆☆☆であれば、ホルムアルデヒドに関しては基準値をクリアしているため1番安心であると言えるでしょう。
これが使われていたら安心かと言うと、ホルムアルデヒドの基準であるため、他の化学物質について安心かは分からないです。
ホルムアルデヒドの基準として、頭に入れておきながら見学をするのがいいです。
自然素材なら安心なのか
自然素材なら安心なのか、ある工務店で尋ねたことがありました。
そこの建築士さんは、
と話してくださいました。
何故かというと、ヒノキ・マツなどの油分の高い素材を使用した際に、その油分に反応して体調を崩す人もいるからです。
ヒノキ・マツだけでなく、人は何に対してアレルギー反応などを起こすかは分かりません。
壁紙は、ビニールクロスではなく、昔から使われている漆喰壁なら安心なのかというと、それに使われている接着剤の量や種類によるかもしれません。
自然素材だから安心とは一概に言えないです。
実際に夫の体調が悪くなった家は、無垢材・漆喰壁の家でした。
一番大切なのは、その人の身体に悪い反応をしない素材を使っている家に住むことです。
家だけでなく、家具にも気を付ける
家を建てる時には、家の素材だけでなく、キッチン・室内ドア・家具にも注意する必要があります。
これらについても、F☆☆☆☆の表示がされているため、1つの指標にすることができます。
ニトリのタンス
新婚の頃に、ニトリのタンスを買いました。
振り返ってみれば、買った頃のタンスの匂いって化学物質ぽくて、あまりタンスに近づかなかったですが、今は気にならなくなったと感じます。
最終的にどうしたらいいのか
気を付けることだらけで、化学物質過敏症にならないという保証もなく、どうしたらいいのかという気持ちになります。
って困り果てました。
カタログとにらめっこしていても、どうしようもないと悟った私たち夫婦は「家の試着」から始めることにしました。
- 出来たばかりの家に行く
- 完成見学会に行く
という事を大切にすることにしました。
タイミングが合えば、宿泊体験をしてみるのも「家の試着」の1つです。(できれば建築したてのものがいいですね)
また、話を聞きに行った建築会社の大切にしていることは何なのか特徴をみるということにも着目するようにしました。
会社の特徴をつかむ
ハウスメーカー・工務店にはそれぞれの会社がウリにしている特徴があります。
得意分野があります。
- 高気密・高断熱
- 自然素材
- 耐震・制震・免震
- ZEHの家
- デザイン
- ローコスト
シックハウス症候群や化学物質過敏症に関して重要視している会社なのかという点は、話をしていく中で、どのくらい話を深めてくださるのかで分かってきました。
- この営業さんはこの話に慣れている
- ほかの分野が得意そうな会社だな
と会社のウリ・得意分野が分かってきます。
どのメーカー・工務店がいいかということではなく、求めている家を予算内で叶えられそうな会社はどこかということが大切です。
アレルギー対策について
ハウスダストアレルギーには塗り壁がいいです。
ビニールクロスよりも帯電しにくいからです。
ビニールクロスが帯電していることで、ほこりが宙に浮遊してそれを吸い込みます。
塗り壁であれば、ビニールクロスよりも家自体が帯電しにくく、ほこりが床に落ちるため掃除してしまうことができます。
まとめ
シックハウス症候群にならない家を建てるコツについてお話してきました。
- 完成見学会に行って体感する
- 建てたばかりの家を体感する
- 換気システムが機能している
- 換気システムだけに着目しすぎない
- F☆☆☆☆の建材をしようしている
- 自然素材だから安心しすぎない
何がいいのかという答えがないので、これから建てられる方は沢山体感していきましょう。
アレルギーや身体が過敏な方も、いいお家が建てられるように楽しんでいきましょう。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
ではでは。