こんにちは。てむたむ(@temtam8)です。
注文住宅の打ち合わせ真っ最中のてむ家です。
注文住宅というと、建売やリノベーションと違って自分たちの希望をかなり叶えることが出来ます。
夫婦で、「どんな家を建てたいか」ということを話しだしたら、思ったよりも出てこない。
というか、どんな生活をしたいのかが分からないと焦りました。
焦った時にやったことをまとめたので合わせて読んでみてください。↓
どんな暮らしをしたいかが明確になってきたところで、再度話し合いを進めました。
夫婦2人とも医療職なので、最初に出てきたのが、「歳をとっても暮らせるバリアフリーな家」が希望です。
せっかく家を買うなら、大切に長く住みたいからです。
歳をとってから住めなくなるなら35年ローンはつらいですよね。
だから、歳をとっても安心して暮らせる、愛着を持って暮らせる家を建てます。
その希望のためには、どんな家がいいのかと話し合ったことについてお話しします。
この記事はこんな人におすすめ
- バリアフリーな家が欲しい人
- 注文住宅を考えている人
- リノベーションを考えている人
- 作業療法士夫婦が考える注文住宅が気になる人
- 家づくりってどんな感じなのか知りたい人
健康面という面からシックハウス症候群を体験した話も書いたので合わせて読んでみてください。
目次
私たち夫婦の考えるバリアフリーな家
バリアフリーな家が欲しいと言っても定義がかなり広いので、どんなバリアフリーな家が欲しいのかを考える必要があります。
夫婦2人の今の生活に、車いす用の家は必要ないです。
でも、将来必要になるかもしれません。
私たちは、自分たちが歳をとって、車いすになったとしても対応できる可能性のある家を建てようと考えました。
老々介護になっても対応できる家と言ったらわかりやすいかもしれません。
老々介護の想定
- 1人が外出に車椅子が必要になった場合
- 膝に負担がかかるため、2階に上がれなくなった場合
- しゃがみ動作や片足立ちでふらつくようになってきた場合
などを想定しました。
- 車いすが必要な場合は、駐車場から玄関までのスロープが必要になる
- 2階に上がれないのであれば、夫婦2人の生活は1階でできる家にする
- しゃがみ動作が必要ない椅子生活のできる家
- 片足立ちでふらつくのであれば、玄関先に靴の脱ぎ履きをするための椅子が必要
といった感じで、考えていきました。
具体的に出した希望(家の中の造り)
実際に、建築士さんとの話し合いの中で具体的に出した希望や理由です。
どのくらいの予算で、どう工夫したらできるのかは、いくつも家を建ててきている建築士さんが詳しいです。
希望を出しながらも、アドバイスをもらいながら、相談を進めていきました。
- 段差がない造り
- 開き戸でなく引き戸にする
- 洗濯物は1階で干せる
- 車いすが通れる廊下
- 玄関には靴の脱ぎ履きができる収納型の椅子
段差(釣り扉)
小さな段差は、躓いたり車いすの進行の障害物になるため家の中の段差をなくしました。
障子や引き戸はすべて吊り下げ式の扉にしました。
段差がないことで、ルンバも使いやすい仕様になりました。
ほこりが溜まりにくいので、掃除もしやすい造りです。
引き戸
扉はできる限り引き戸にしてもらいました。
開き戸にすると、人が近くにいた場合にぶつかったり、開く分のスペースを考えたり、車いすを使う人にとってはバリアになるからです。
ただ、引き戸は扉の収納スペースが必要です。
そのため、無理のない範囲で引き戸にしてもらいました。
2階で干すのではなく、洗濯物は1階で
1階で生活を完結させたかったので、洗濯物を干すための2階のバルコニーは造りませんでした。
共働きなのもあって、室内干しの場所は必須だからです。
また、濡れている洗濯物を2階まで持って上がるのはかなりの重労働だからです。
2階で干すのであれば、洗濯機置き場は2階に設置した方がいいです。
2階バルコニーの代わりに、1階に「ホスクリーン」という室内用物干しの場所を造ってもらうことにしました。
↓これがホスクリーンです。
天井に設置してもらって、いらない時は棒だけしまっておくこともできる優れものです。
電動の「干し姫サマ」っていう商品も憧れましたが、予算の関係上ホスクリーンに決定(笑)
これが一番高い電動干し姫サマ↓
でも、10倍くらい値段が違うので、却下。
手動の干し姫サマもありましたが、安くて造りがシンプルなホスクリーンにしました。
車いすが通れる幅
廊下は車いすが通れる幅の希望を出していました。
一般的な車いすの幅は630mm以下なので、800mm~900mmを想定して造ってもらえればよいかと思っていました。
ただ、言うほど廊下のない家の設計を造ってくださったので、ほとんど考える必要がありませんでした。
廊下のスペースがもったいないとのことで、本当に小さい家でもスペースを上手く活用した設計をしてくださいました。
玄関には椅子兼カバン置き場
玄関には、靴の脱ぎ履きをするときに少し腰かけられる場所を造ってもらいました。
夫の両親や自分たちが歳をとってから、玄関でふらついて骨折でもしたら大変だからです。
自分たちはもちろん、来客する人も安心して顔を出せるような家にできたらいいなぁという希望も叶えることができました。
元気なうちは、少しカバンを置いたりするスペースとしても使えます。
具体的に出した希望(家の外の造り)
バリアフリーな家を考える際には、家の外の造りも大切になってきます。
車から降りたけれども、段差だらけで家に入るのが大変では、家の中がバリアフリーでも意味がないです。
車から降りて家に入るまでの外の造りがとっても大切です。
- 家の基礎の高さは緩やかな階段にすることで解決
- おしゃれな飛び石はやめる
- スロープを将来設置可能なお庭の造り
- 寝室と駐車場を近くにすることで寝室から直接外に出られる造り
- 玄関の屋根を大きくすることで余裕を持った生活ができる
- 駐車場は2台分にして、将来1台になったらカーポートを設置
家の基礎による段差
家を建てる時には、家の基礎というコンクリートの部分があります。
その部分を作ると、どうしても、元の土地よりも家の高さが上がります。
これは、避けれません。
基礎がなければ、家を建てられないからです。
段差は、家から出る場所にできます。
ウチの場合は勝手口をつくらないので、玄関に階段を数段つくります。
この部分の段差については、今は問題とはならないので急な階段にしないようにつくってもらうことにしました。
飛び石などを作らず、車いすでも入ってこられる導線
駐車場から玄関までのアプローチを飛び石で作るというおしゃれな造りにも憧れましたが、飛び石はやめました。
雨の日に滑ったり、かっこいい石は結構お値段が高かったりするからです。
将来、子どもと買い物袋を抱えて、雨の日に滑らずに玄関までたどり着く自信がなかったからっていう理由もあります。
おしゃれなアプローチって憧れますけどね。
シンプルなアプローチにしてもらいました。
将来スロープを作れる場所
アプローチはシンプルにしてもらって、将来スロープが必要になったら造れるスペースを確保しました。
スロープは今は必要ないですし、必要になるかもわからないからです。
今はお庭の一部として楽しんで、将来必要であれば造ります。
シンプルにして、玄関回りも緩やかにしてもらうことで、スロープを造りやすく、使いやすいお庭を手に入れれます。
寝室と駐車場の関係
建築士さんからの提案で、駐車場の前に寝室という造りにしていただきました。
寝たきりになったり、玄関から出れなくなっても、駐車場にすぐに出られるというメリットがあります。
玄関の屋根は大きく
玄関前の屋根は大きくつくってもらうことにしました。
- 干し柿をしたり干し大根のたくあんを作ったりするスペースが必要
- 雨の日には玄関前で水気をはらったりすることもできる
- 歳をとってゆっくり移動しても雨に濡れず家に入れる
- 日よけになる
- 家の前で日陰で過ごしつつ外の空気も感じて過ごせるスペースを持てる
のんびり暮らすためには必要なスペースです。
駐車場は2台
駐車場は2台分にしました。
1人1台必要なので2台にしました。
友達にも遊びに来てほしいという思いがあったので、駐車場の台数はかなり迷いました。
ただ、頻度や前の家の駐車場の位置との関連性を考え、遊びに来た人の車はお庭の前に停めることが迷惑にならない形で可能な土地だったので2台にしました。
歳をとって1台でも平気になったら、駐車場にカーポートを造ろうと考えています。
2台から1台になれば、カーポートを造るスペースも確保できますしお金も貯めれそうです。
ライフステージ
家の中・家の外と私たち夫婦のバリアフリー希望を話し合って具体的にどんな家にしたいのかを考えてきました。
将来の話や子どもがいた場合の話を少ししましたが、ライフステージに合った家というのが大切だと思います。
子ども部屋は2階
私たち夫婦には、まだ子どもはいません。
でも、もしできた場合を考えて2階に2人の子どもがいてもいいようにスペースを作りました。
壁を作っていないので、1人でも2人でも対応可能にしました。
子どもがいなければ、2階はすべて夫の趣味スペースになります(笑)
夫婦の寝室は1階
夫婦の寝室は1階にしました。
歳をとっても暮らせる平屋暮らしのできる形が希望だからです。
1階で寝て、1階で料理をして食べて過ごす。
時間ができたら、お庭に出て家庭菜園をして…そんな暮らしが夢です。
さいごに
注文住宅って、考えるのは楽しいですが、考えるのはとっても難しいです。
具体的にどんな造りにするのかは、経験がなく思いつかないからです。
建築士さん・設計士さん・営業さんのほうが、たくさんの家を見てきているので沢山助けてもらって、沢山提案していただこうと思っています。
夫の一軒家のマイホームが欲しいという希望から始まった注文住宅づくりは、色々なハプニングはありますが、なんだかんだ2人で楽しく進めることが出来ています。
失敗談や苦労した話なども合わせて読んでみてください↓
ではでは。